これだけは知っていて!チェコ移住の難易度を上げる3つの壁

こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。

2017年に日本とチェコのワーキングホリデー協定が結ばれたというニュースが流れ、続報を待っている方もいるでしょう。

そんな情勢なのでチェコ情報を発信しているブログとしては「チェコはいいぞー!」と宣伝するべきな気もするのですが、実際チェコに住むとなると何かと大変なことも多いのです。

今回はそういった大変なことの中でも特にきつい3つの壁を紹介します。

チェコ移住の壁その1:英語がびっくりするほど通じない

これ、どのチェコ人も口を揃えて「若い世代は英語喋れるよ!」とかすごく気軽に言うんですが、信じてはいけない言葉No.1です。

というのも、自分から進んで国際交流しているような人たちは世代を問わず英語を話しますが、そうでなければ若かろうが学生だろうが「英語話せますか?」と聞いた時点で逃げられる可能性大です。
ぶっちゃけプラハの中心地のお店でさえ英語が通じないことはけっこうザラなので、チェコ語が話せない場合は英語を話せる店員のいる店を頑張って探すか、指差し注文&数字見て支払いを貫くか、という状況になりかねません。

更にひどいのが、かの悪名高き外国人警察

外国人警察というのはビザ関係を取り扱うお役所なのですが、基本窓口の人は英語を話しません
実は英語を話せるのかもしれませんが、英語を使ってくれません
もしかすると現在は状況が変わっているのかもしれませんが、ヒサノがプラハに住んでいた2012~2013年当時は、若いお姉さんですら英語NGでした。

なのでチェコへの移住を考えている人は、挨拶と自己紹介、それからトラベルチェコ語ぐらいは身につけておいたほうがいいでしょう。
というかその程度は話せないと、生活するのがとっても厳しいです。

チェコ移住の壁その2:外国人警察が酷い

ここ2年ほどでいろいろ変わってきてはいるようですが、基本的に外国人警察でトラブルが一度もなかったという外国人はほぼいないんじゃないでしょうかね?

もしトラブルゼロなんて人がいたら、その人は今すぐ宝くじを買うべきです。きっと1等当たりますよ!

外国人警察の何が酷いって、すでに書いたようにまず英語が通じません
チェコ語以外で対応するなというルールでもあるのかってくらい英語を使ってくれません。
とっても親切な方に当たれば英語で応対してくれるかもしれませんが、基本期待するだけ無駄です。

更には役人によって言うことが異なるだけでなく、同じ人でもその日の気分で対応がぜんっぜん違うなんてことは日常茶飯事。
たとえばヒサノが初めて外国人警察に行った時のこと。
この時日本からイギリスに行って数日観光した上で夜間バスでチェコ入りしたのですが、そのせいでパスポートには、チェコへの入国スタンプがありませんでした。

で、これでイチャモンつけられたわけです。

ちゃんと何月何日に入国したかわかるようにバスのチケットも持っていたし、拙いチェコ語で「飛行機でロンドンに行って、そこからバスでチェコに入ったからチェコの入国スタンプはない」と説明したのに「お前の言ってることはわからん!帰れ!」と追い出されました。

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実はこの日が入国申告の締切前日だった事もあって、もう半泣き状態。
Facebookで「誰か助けてー!」と泣きついたら、ちょうどプラハにいたチェコ人の友人が翌日一緒に行ってくれたのだけど、別の人だったことと彼女らの機嫌がよかったこと、あと必要な書類を最初から全部差し出した上に話は友人にまかせたためか、何も言われずパスポートにスタンプ押されました。

永住許可申請の時なんか2回とも同じ人に当たったのですが、初回はすっごく不機嫌で態度が怖かったのに、2回目に行った時はにこやかで「あれ、同じ人だよね?別人じゃないよね?」と違うベクトルで挙動不審になりかけました。

また、待ち時間がひどい

予約で朝一番が取れなかった場合、前の人がどれだけスムーズに行くかで次以降の対応時間が全部ずれていくので、朝9時の予約のはずが10時を過ぎてもまだ待ってる、なんてこともしょっちゅうです。
予約ありでコレなので、予約なしの飛び込みの場合、運が良ければすぐに対応してもらえますが運が悪ければまた延々と待ち続けるハメに……
一番酷かったのはプラハで長期滞在ビザの延長申請のときで、延長申請最終日になってしまったため学校を半休させてもらって行ったのに、結局5時間ほど待ったケースでしょうか。

ちなみに知り合いの経験談では、ビザの準備ができたと連絡があったので朝イチで行って丸一日(8時間)待ったのに、「まだ渡せないから」と追い返されたとかあったそうです。

こういった経験やエピソードをあちらこちらで聞いていたため、永住許可申請の時は本当に慎重に、いつになく疑り深く対応していたこともあって、2027年11月という数字を見た瞬間の喜びがとてつもなかったです。

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チェコ移住の壁その3:太陽のない冬

これ、厳密にはチェコに限らず緯度の高い地域は大抵当てはまるのですが、本当にやばいです

まだ雪が降るならそれはそれでいいのですが、プラハやピルゼンのあたりは周囲に高い山がないため、とりあえずどんよりした天気が続きます
加えて日の出が7時半~8時日の入りが16時半ごろとなるため、会社づとめをしている人だと、残業なしで帰りでもしなければ朝も夕も暗い中を通勤・帰宅するハメになります。

ここ2~3年は比較的穏やかな冬だったのと、日照時間対策にサプリを飲んだり強い白熱灯で朝起きるようにしているのでマシになってきてはいますが、チェコ1年目の2012年の冬は本当に日照時間が短くて、なんと11月から3月だか4月にかけての総日照時間が80時間
このせいで自殺者数がとんでもないことになったとニュースにもなっていました。
ヒサノ自身も冬うつを発症し、学校に相談してカウンセラーに紹介してもらったくらいです。

こうなるともう本当に、昼の少しでも明るい時間に意識して外に出るとか、サプリを飲むとか、あとは日焼けサロンで超短時間でもUV当ててもらうとか、週末ごとに標高高い山にスキーに行って日差しを浴びるなどの対策しないことには、長くて暗い乗り切るのは真剣に大変です。

そして冬が終わると雨の多い日々が続くことも多く、川の近くに住む人たちは洪水にも気をつけなければなりません。
水量上がりすぎると交通網麻痺しますからね……本当、初年のプラハは酷かった……(遠い目)

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それでもやっぱりチェコはいい

とまあ、楽しいことばかりでないチェコ移住ですが、個人的にはこのゆったりのんびりした時間の流れや定時帰宅がデフォルトの勤務体制、理由のこじつけが不要な有給取得、外国人だからこそちょっとやそっとおかしなことをしても普通に受け入れられる自由さはそう簡単には捨てられません。

あと定期的に外国人警察に行く必要なくなったもん!超楽勝!大勝利!

美味しいワインを安く飲めるし、プラハの街並みは反則レベルで綺麗だし、大根・白菜・青ネギがあるから和食を作るのにも困らないし、お肉は安くて美味しいしと、住んでしまえば実に気楽に生活できます。

人によってはサービスがとか夜遅くまでお店が相手なくて不便など文句はいろいろ出てくるでしょう。
でもそんな不便すら飲み込んで楽しめるのであれば、チェコの移住を真剣に考えてみてください。

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