こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。
ヨーロッパにおいてプラハの治安はとてもいいと言われています。
実際、あからさまに怪しげなところや危ないと言われている地域にさえ足を踏み入れなければ、女性が夜に街を歩いていても比較的安全なレベルです。
※女性の夜の一人歩きを推奨しているわけではありません。
プラハは観光で潤っている街なので、犯罪が起きると大打撃!
そのため街中を警官がほぼ常に問題が起きないよう見回っているわけです。
とはいえ、観光客が多いことから、やはり観光客を狙った犯罪は起きています。
今回はプラハにやってきた外国人が巻き込まれたり目にしやすい犯罪を3つ紹介します。
スリ・置き引き
プラハには観光客が多いこともあり、プロなスリや置き引きがたくさん出没します。
前職で日本人があつまって食事したり飲んだりする席では、お酒が入ってくると「俺はこんな方法のスリに遭った!」と自慢(?)合戦が始まるレベルでよくあります。
ポケットやカバンからすれ違いざまに抜き取られる基本(?)のスリから、レジでお金を払った直後、カバンにひとまずお財布を入れた瞬間を狙って抜き取られるものや、ジャケットを汚したり物を落としたりして注意を引きつつ他の人が注意の逸れたカバンやジャケットから抜き取っていくグループもの、女性に多いレストランやカフェで椅子に置いたバッグから抜き取られるタイプのスリなど、本当に様々。
ヒサノも一度、ショルダーバッグを後ろに回してプラハを歩いていたら、なんか後ろから女の人にぐいぐい押されて、「え?何?」と思って振り返ったら逃げていったので「あ、あのひとスリだったんだ」と気づいたことがあったり……
他にもチェコではないですが、昨年ヨーロッパに遊びに来た友人が、コペンハーゲンで地図を確認している間にカバンから財布を抜き取られ、現金だけ取ってカード類の入った財布を彼女の足元に落として逃げられてた、ということもありました。
というわけで、プラハに限らず海外では口のきちんと閉まるバッグを使いましょう。
特に女性は「プラハの観光にはおしゃれなバッグを使いたい!」と思うでしょうが、お財布やパスポートを盗まれるリスクとおしゃれを天秤にかけて、それでも「おしゃれしたい!」「SNS映えが最優先!」となるのであれば自己責任でどうぞ。
また、バッグを足元に置く場合は、持ち手やストラップなどに自分の足や椅子の脚を通すことで、置き引き対策になります。
(椅子の脚はデンマークのカフェでウェイターさんが教えてくれた方法です)
また男性もポケットにお財布を入れて歩くのは極力避けましょう。とくにズボンの後ろのポケットから突き出した長財布は、もう盗んでくださいと言っているようなもの。
上りエスカレーターに乗っていて眼の前にそんなのが出てくると、「え、これ、盗んでほしいの?もしかして持っていってて言われてる?」とかうっかり思うレベルなので、真剣にやめたほうがいいです。
「ズボンのポケットに財布がないと落ち着かない……」というのであれば、チェーンで繋ぐなどして、勝手に持っていかれないように対策しましょう。
ちなみにヒサノは100円ショップで買った伸縮チェーンをつけて、カバンから出す時は必ず手首に通してます。
何かの事情でポッケに入れる場合もベルト通しに繋げて抜き取られないように対策しています。
ニセ警官
プラハの治安についてネット検索していると見かけるのがニセ警官情報。
街中で警官っぽい見た目の人たちが近づいてきて「お前たち両替してたんじゃないか?個人間での両替は違法だ。パスポートを見せろ」と言ってくるそうです。
更には「本当に両替していないか確認するから財布を見せろ」とか「カードを見せろ」と言われて、渡しちゃうと現金を抜かれたりカードをもって逃げたりされるそう。
万が一そんな人達に出会ったら、びくびくせずに「身分証を見せてください」と伝えましょう。
チェコの警察のマークは以下のサイトで確認できます。
チェコ警察
プラハ市警
プラハ市以外の市警のマークは、「Mestska Policie (町の名前)」で検索すると、その街の市警のサイトが出てくるのでご確認ください。
前のプラハ市交通局のICカード(Opencard)が、写真とプラハ市のマーク的なものがついているものだったため、それを「これがプラハ市警の身分証だ」と見せてくるようなのもいたそうですが、市のマークと市警のマークは別なのでうっかり騙されないように!
ちなみにネットでは「ニセ警官対策としてパスポートは持ち歩かない!」とアドバイスされてたりしますが、これ、相手が本物の警官だった場合はむしろ逆効果。
というのも外国人はパスポート(もしくはEU圏内で有効な身分証明書)と健康保険所の携行を義務付けられているため、「持ってません」と言った場合は罰金刑を受ける可能性があります!
なのでニセ警官の対処としては、
- 威圧的に話しかけられても冷静に身分証明書を見せるよう要求する
- 何かを見せろとか言われた場合は「近くの警察署に同行するからそこで手続きしてくれ」と要求する
だいたいこれで撃退できるはずです。
最悪の場合は携帯電話に在チェコ日本大使館の番号やチェコ人・チェコ語を話せる友人の番号を登録しておき、電話をかけてヘルプを求めるのもありです。
そうすればニセ警官であれば確実に逃げていきますし、本物の警官であればなぜ職質されたのか説明してもらえるでしょう。
あぶないおクスリ
チェコに来てすぐの頃、チェコ人の友だちとプラハでお茶をした時に「そういえば、トイレのライトが青いところ多いの気づいてた?」と聞かれました。
「そんなところもあるね。インテリアとかの都合じゃないの?」と聞いたところ、「あれね、実はヤク中の人がトイレで注射しないように静脈が見えにくくするための施策なんだよねー」と笑って教えられた、というエピソードがある程度にはドラッグが蔓延しています。
街中でも大麻の匂いを嗅ぐことはありますし、ピルゼンでも共和国広場近くのちょっとした公園がPot Parkとあだ名されているなんて教えられるし、実際その公園を通るとぷんぷん臭うこともある、とうまあそんな感じです。
あ、あと、1回だけ午前3時ぐらいにプラハの旧市街広場を横切っていた時に「ハッパいる?安いよ?」と声かけられたこともありましたねー
ただ、基本的にクスリの売人がたむろしている場所は限られてますし、警官がこまめに巡回しているので、見るからにアレな人たちがいる場所は迂回するか、どうしても通らなければならない場合は足早に通り過ぎるなどして回避してください。
最終的には自己責任
日本から一歩外に出れば、安全管理がゆるい日本人は犯罪者からするといいカモです。
こういった犯罪には自分で対策し、自分の身は自分で守るという意識を持っていなければいけません。
もちろんすべてを疑ってかかってせっかく楽しいの旅が緊張でピリピリしたものになってしうのは問題ですが、「自分だけは大丈夫」と構えていて被害者になっては意味がないのです。
ヒサノ自身、ニューヨークでパスポートと財布、モントリオールに帰るバスのチケットが入ったカバンを盗まれ、正月早々親父様を酷く心配させてしまったという経験があります。
最終的には三が日明け早々に新しいパスポートを発行してもらいカナダに帰れましたが、一歩間違っていたらモントリオールに荷物をすべて残して日本に帰らざるを得なくなるところでした。
そんな経験をしている事もあって、大事な物の管理はしっかりしている方です。(その分他のものの管理が甘くなるのが問題……)
こんな体験をしないためにも、外国に行く際には身の回りや持ち物には気をつけてくださいね!