Checking?Saving?海外の銀行口座の違いと使い分けのコツ

こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。

外国で銀行口座を開設しようとする際に「Checking accountやSaving accountがあるけど片方だを開く?それとも両方開く?」といったことを聞かれます。
どちらもお金を預けたり引き出したりする銀行口座ですが、実はそれぞれで用途が異なるため、何も考えずに口座を開設してしまうと後々予想外の手数料を取られたり、後になって損していたことに気づくハメに……

そういった状況を少しでも減らすべく、今回の記事ではざっくりとした切り口で、Checking口座とSaving口座の違いと銀行口座を開設する際の注意点、そして口座の使い分けのコツを紹介します!

Checking accountとSaving accountの違いって?

まずChecking accountですが、こちらはざっくり言えば日常使いする用の口座です。
厳密には「小切手(check)振出し用当座預金口座」なのですが、最近はすっかりデビットやクレジットのカードの支払いが主流になってますね。
またATMから現金を引き出せる口座でもあります。
※ATMによってはCheckingとSavingのどっちから引き出すか選べますが、通常はCheckingから引き出します。

銀行から紹介されるどのプランでも、Checking accountのATM出金手数料無料回数やデビットカードの使用可能回数などの制限が緩いのはこれが理由。
ただしお金を出し入れするための口座なので、たとえ数億円預けたとしても金利が全く付かないか、ごくごく低い金利にしかもらえません。

対するSaving accountは日本の一般的な銀行口座と同じ、いわゆる普通預金口座です。

日本での普通口座とは違い、頻繁にお金を出し入れするための口座ではありません
そもそも名前からしてSaving=貯金なので、銀行にお金を預けるための口座=貯金するための口座という認識がよりしっくりくる。
だからATMから手数料なしで出金できる回数が限られていたり、そもそも出金するにはChecking accountに移してからでなければならないという制限があったりもします。

その代わり、預金残高に対して有利な金利が付くため、預入金額や金利によってはいい感じの利息が入ってくるかもしれませんよ?

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海外で銀行口座を開く際の注意点

日本の銀行は都度手数料でビジネスしているため口座維持手数料という概念が存在しません。
もしかしたら最近は取るようになった銀行が出てきているかもしれませんが、不勉強なためちょっと知らないです。

この口座維持手数料は口座プランと紐づいていて、金額や制限が大きく変わります。

基本的な特典や制限はこんな感じ(↓)です。

  • 自行ATM無料引き出し回数/月
  • 他行ATM無料引き出し回数/月
  • デビットカードの手数料
  • デビットカードの使用可能回数/月
  • クレジットカードの有無
  • クレジットカードの手数料
  • 無料での国内送金回数/月
  • 無料での海外送金回数/月

ただしこのあたりは本当に、国や銀行ごとで全然異なるため、現地でよくよく調べてください。

さて、日常的に使う口座を開設する際に抑えるべきは次の3点です。

  • 自行ATM無料引き出し回数/月
  • デビットカードの手数料
  • デビットカードの使用回数/月

カード払いが根付いている国であればATM引き出し回数が少なくても問題ありません。
だけどカードの使用回数に制限があったり現金支払いベースの地域だとちょっと辛いです……
まあ、一回である程度の金額を下ろしておけばいい話ではありますけどね。

この点、ネットバンクは口座維持手数料が低いか無料でも制限が緩かったりサービスが充実している印象です。
対応がチェコ語オンリーなのが難点ですが、Airbankはどっちも無制限なんですよ!(超ダイマ)

ちなみになんらかの条件をクリアすることで口座維持手数料を回避できる、もしくは減額できる銀行もあるようです。
条件についてはやっぱり銀行ごとに異なりますが、これまで見た中にはこんな条件(↓)がありました。

  • Checking account/Saving account/口座全体の残高が一定金額以上
  • 毎月〇回の国内送金
  • 毎月一定金額以上の入金
  • 銀行が売ってるサービスに加入

この中でクリアしやすいのは一定金額以上の残高、もしくは一定金額以上の入金ではないでしょうか。
残高問題は日本からまとまった金額を送金すれば大体クリアできますし、一定金額以上の入金については給与振込口座に設定すれば普通はいけます。
必要のないサービスにお金を払う必要性はありませんので、銀行やプランを選ぶ際には何が必要で何が必要ないのかをしっかり考えて選択してください。

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Checking口座とSaving口座を使い分けるコツは?

先述の通り、Checking accountは日常で使うための口座、Saving accountは貯金するための口座です。
個人的な考えですが、生活費はChecking accountに残してあとは全部Saving accountに入れてしまうのがベスト。
つまりこんな感じ(↓)です。

  1. Checking accountでお給料を受け取る
  2. 毎月の生活費予算を残して全額Saving accountに移す
  3. 旅行や大きな買い物をする時にだけSaving accountから必要な金額をChecking accountに戻す

ちなみにオーストラリアやカナダの銀行では口座維持手数料を無料にする条件がChecking accountに一定の残高があることだったため、次のような手段で無料化してました。

  • ワーホリ軍資金から条件クリアに必要な額+当面の生活費+αを現地通貨で引き下ろし、Checking accountに預け入れる。
  • もし必要な額に軍資金が足りない場合は、とりあえず生活費だけでも入れておく。
  • 仕事を見つけてお給料が入るようになったら、条件クリアに必要な額が貯まるまでは全額Checking accountに全額預け入れ。
  • 基準額を超えた分は、生活費+お小遣いを残してSaving accountに移す

まあ、どっちの口座に先に大きな金額を入れるのかの違いだけですので、改めて説明する必要もなかったかも……?
ちなみに軍資金を現地通貨で日本から直接出金しているのは、当時は国際送金がとてつもなく高い上に不便だったからです。
現在は Wiseのような便利な国際送金サービスがあるので、防犯的にも日本の口座から現地口座に送金する方がいいでしょう。

ちなみに日本より金利が高い国が多いので、少額でも毎月ちょびっとずつのリターンがありました。
微々たるものでも複利による貯金額の増加は見ていて楽しいので、毎月の口座チェックが待ち遠しくなること安請け合いです!

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おわりに

ワーホリでも留学でも移住でも、外国で一定以上の期間を暮らすとなれば銀行口座の開設は必須。
だけどただでさえ居心地の悪い銀行で、聞き慣れないCheckingやSavingという言葉で説明されても混乱して「一番便利なのでお願いします!」となるでしょう。
ヒサノ自身、最初の頃はそんな感じでした。

だけど「何がなんだかよくわからないから」と銀行員に勧められたプランを選んでいると、実は他にもっといいプランやお得なサービスのある銀行もあるのに損をしてしまうというケースが多々あります。
お金の話にもなるためちょっと質問しづらいかもしれませんが、現地の友人や日本人にどこの銀行を使っているのかを率直に聞いてみるのもいいでしょう。

あ、チェコの銀行でヒサノのおすすめするのはAir Bankです!(ダイマ(2回目))

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