こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。
さて、今回の旅の目的であるトマティーナのチケットやダイビングの予約はさっさと終わらせましたが、宿泊先をどうしようかと悩んでいました。
いつもどおり Airbnbかなーと考えていたところ、Couchsurfingで「まだ部屋見つかってないならうちに泊まる?」とメッセージがあり、その後、何度かのやり取りを経て宿泊が決まりました。
というわけで、今回の記事ではフロリダ旅行でもちょっぴりお世話になったCouchsurfingを紹介します。
Couchsurfingって何?

出典:couchsurfing.com
Couchsurfing(以下CS)は無料の国際ホスピタリティ・コミュニティで、基本的には Airbnbと同様に家の空いたスペースを旅人に貸したり借りたりするためのサービスです。

Airbnbとの一番の違いは有償か無償かという点で、CSは無償で誰かを泊めたり、逆に泊めてもらうことができます。
「タダで泊めてくれるとか怪しくない?」と思うかもしれませんが、Couchsurfingにも評価制度があるので、変なことをすればすぐに評価に反映されます。
また、個室がもらえるとは限りませんし、交流したいっていうホストが多いため、滞在先では引きこもりたいという人には向かないかもしれません。
あと、CSが盛んな地域ではミートアップが頻繁に開催されていたり、泊めるのは無理でも交流はしたいって人とお茶や食事、観光をしたり、現地の人に「〇〇したいんですが情報ないですか?」と質問することもできます。
基本的なCSの活用方法
滞在先での宿を見つけたい場合、基本的には次の2種類の方法を使ってホストを見つけることができます。
ホスト候補にコンタクトする
サーチのボックスで「Find a host」を選択し、旅先の地名を入力して検索します。
すると現地に住んでてホストしてくれる人たちのリストが出てくるので、それぞれの説明やプロフィール、評価などを見て「この人なら!」と思えるホストがいれば、メッセージをしてみましょう!
Airbnbとは違ってお金のためにやってるわけじゃないので、もしかすると都合が悪かったり、長い間ログインしてなかくて状況が変わってたりとかもあるので、最後にログインした日付はきちんと確認しましょう。
当然ですが初めてのメッセージではきちんと自己紹介をしていつからいつまで滞在するのか、なぜその人にコンタクトしたのかを説明した方がいいと思います。
運が良ければ返信が来て、更に上手くやり取りが進めば泊めてもらえるかもしれませんが、ここはもう完全に厚意なので、ダメでも文句言うのはナシです。
旅の予定を公開してコンタクトを待つ
ダッシュボードにMy Travel Planという項目がありまして、そこでCreate a Public Tripをクリックすると、次の旅の予定を入力できるようになります。
ここで入力した旅の予定はCSで旅先に住んでる人たちに公開されるため、旅の予定を見て「あ、気が合いそう」と思ったり、「この日ならホストできるかも」と思った人が声をかけてくれるかもしれません。
ちなみにこれは本当に運試しでして、必ずしも誰かから連絡が来るとは限りませんし、声をかけてくれた人が希望する場所に住んでいるとも限りません。
また「ホストは無理だけどお茶や食事をしませんか?」というお誘いもあるかもです。
このあたりは、2回目になりますが、本当に運。
誰からも連絡がこなくても、まあ仕方ないなですませる心構えでいましょうね。
ちなみに今回は後者で決まりました。
トマティーナへの参加を決め、航空券を取った時点でPublic Tripを作って公開していました。
その後、ダイビングの手配が終わってからもぼんやりと「やっぱり今回も Airbnbかなー」と考えつつでも旅の経費は節約したいとも思っていたところ、冒頭でも書いたように「もしまだ宿が見つかってないなら泊めれるかも」というメッセージがきたので飛びつきました。
もちろん返信する前に相手のプロフィールとこれまでホストしてきたサーファーたちの感想を確認し、大丈夫そうだと考えた上での判断です。
当然ですが相手も慎重で、「丸1週間ホストできると思うけど、万が一気が合わなかった場合を考えて数日間だけの約束にしておこう」と言われたため、最悪旅の途中での移動を覚悟しつつOKしました。
万が一ダメになってもまだ Airbnbがあるから大丈夫さ!
Couchsurfingを使う際の注意事項
前の項目でも述べたように、 Airbnbと違ってCouchsurfingは家主さんの厚意で成り立っているサービスです。
そのため、以下の点については注意しておいた方がいいでしょう。
ホストとの積極的な交流はほぼ必須
Airbnbだと完全にビジネスとして部屋貸しをしているケースも多々あり、チェックイン・チェックアウト以外ではホストと顔を合わせない、もしくはすべてセルフの場合は一度も見かけないということすらあり得ます。
対するCSは旅人との交流したい人がホストしている場合が多く、相手からも「何か困ってない?」「よければ観光案内しようか?」など、積極的に声をかけてくるケースが多いです。
実際、今回のホストはとてもやさしい方で、バルセロナの中心地の観光案内をしてくれたり、一緒にボードゲームで遊んだりと、実に楽しい滞在になりました。
逆に「旅は好きだけど他人との交流はちょっと……」という人がCSで宿泊先を決めてしまうと結構しんどいことになりそうです。
宿泊場所のコンディションにはよほどじゃない限り文句を言わない
サービス名にカウチ(=ソファ)と入っているように、そもそも「空いてるソファに旅行者泊めてあげたい人と、ソファでもいいから無料で寝られる場所を探してる人をマッチングしよう」ってのがCSの始まりです。
つまりリビングの数人掛けソファにブランケット借りて寝るってのがベースなため、そもそも個室を期待してはいけません。
というか無料で泊まらせてもらうんだからワガママ言うのはどうかと。
たとえばですが、友達や家族を親切心から自宅に泊めて文句言われたら嫌じゃないですか?
CSの場合はそもそも友達ですらありません。見知らぬ人です。
なのに泊めてくれてる親切な人なんですから、厚意には感謝こそすれ文句を言うものではないですよね。
もちろんあんまりにも環境がひどかったり、ホストがおかしな人だった場合は状況の改善を求めるなりCSの通報機能を使うなりさっさと別の宿を Airbnbなどで見つけて移動する必要はありますが、もともとCS上で提示されている条件を満たしているのであれば文句は言っちゃだめです。
ちなみに今回のホストは超大当たりで、個室&個別のシャワー+トイレという最高の環境でした。
まったく期待せずに行ったので、到着してからびっくりしました。
何らかの形で感謝を示す
CSは厚意によって成り立ってますが、その上に胡坐をかいてはいけません。
事前におみやげを準備したり、到着してから手料理をふるまったりお茶や食事をおごったりと、何らかの形で泊めてもらったことに対する感謝を示すようにしましょう。
日本からおみやげを準備する場合、モノであればあまり問題はないのですが、食べ物の場合は以下3点についてちょっと注意が必要です。
- 魚介類
- あんこ
- お酒類
もともと魚介類をあまり食べる習慣がない場合、エビ・イカ・カニ・タコ・海藻類がNGな確率は高いです。
あと相手の食志向がベジタリアン・ベーガン系だと問答無用でNGですよね。
また、あんこは日本を代表する和菓子・和スイーツの筆頭ですが、実は欧米人にはあんまりウケがよくないので要注意!
あんこ系のお菓子を持ってきて失敗する日本人が実はけっこう多いです。
逆に意外と人気が高いのは抹茶系。
抹茶スイーツのみならず抹茶そのものにドはまりする外国人もちょくちょくいて、たまにびっくりします。
お酒類も人によっては飲まなかったり宗教的・文化的理由でNGだったりするので、なるべく事前に大丈夫かどうか確認しましょう。
もちろんそんな風に尋ねたら「気にしないでいいよ」と返されるかもしれませんが、「じゃあ何もしないでいいや」と慢心しちゃいけません。
本当にちょっとしたことでもいいので、見えるかたちで感謝を伝えるようにしましょう。
立つ鳥跡を濁さず
当然ですが、お客さんであってお客さんでないため、使わせてもらったスペースはきちんと片付けましょう。
「何もしないでいいよ」と言われた場合でも、借りたブランケットをたたむ、水回りを掃除する、ゴミ類は収集所に出すなど最低限の事はやりましょう。
Airbnbだと掃除やメンテナンス費用も支払っているのでそこそこの対応でも大丈夫ですが、繰り返すようにCSはホストの厚意で泊めてもらっているので「お客さんだから」って態度は完全NGです。
できるなら掃除用具を借りてきちんときれいにする、くらいに心掛けるといいでしょう。
おわりに
CSは、低予算で旅行する人たちにとって最大の壁である宿泊費をゼロにしてくれる嬉しいコミュニティです。
けれどホストの厚意ありきのサービスでもあるため、あくまで泊めてもらっているのだとしっかり認識して、謙虚な対応を心掛ける必要があります。
もしホストと仲良くなれれば、現地の人とのリアルな交流ができるだけでなく、地元の人ならではのおすすめ情報や隠れ家的なお店情報が入手出来たりもします。
どんな形であれ、せっかくできた縁を大切にして、滞在や交流を楽しんでくださいね。