チェコの祝祭日一覧とその由来。

こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。

 

チェコに旅行するにしても住むにしても、知っておきたいのが祝祭日。
祝日によってはスーパーを含むほとんどのお店が休みになるので、うっかりするとせっかく休暇を取って旅行にきたのにひもじい思いをする羽目にもなりかねません。
実際にヒサノはお店が休みになる祝日の存在をうっかり忘れて何度もひもじい思いをしています……(学習しろ)

日によっては市を挙げてイベントを開催してたりもするので一概に避けるべきとは言えませんが、知っていれば事前に食べ物を買い込んでおくとか休息日に充てることもできるので。

というわけで、チェコの祝祭日を一挙紹介します!

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チェコの祝祭日一覧

今回はせっかくなので、祝祭日の紹介と共に、どういう由来のある日なのかもざっくりと解説します。

1月1日:新年/チェコ共和国独立記念日 Nový rok/Den obnovy samostatného českého státu

太陽暦を使っている国ではほぼ共通の元旦ですが、チェコというか日本以外では三が日なんてものはなく、基本的に1月2日から仕事が始まります。 例外は多分日系企業ぐらい。
駐在のみなさんが冬休みで帰国するので、仕事始めは早くて1月3日です。

そしてビロード離婚とも呼ばれるチェコスロバキア解散・チェコスロバキア分離により現在のチェコ共和国が成立した記念日でもあります。

この日は大抵、前日の大晦日(Silvestr)のみんなで好き勝手に花火を打ち上げて大騒ぎ!の影響でか、街中はしーんとしています。
お店が閉まってるってのもあるけど、多分みんな寝てるんだろうなぁ……自分で大騒ぎしてなくても、外がうるさくてそうそう寝てられないので。

ちなみに大晦日は本当にヤバいです。
12月に入るとあっちこっちででっかい打ち上げ花火が売り出されるんですが、クリスマスが前哨戦で12月31日はもう戦場。いやマジで。

気の早い人は日が陰る前から打ち上げ始めるし、暗くなったら時間もなにもお構いなしで打ち上げるし、お酒が入ったら問答無用で打ち上げるし、カウントダウン前からばんばん打ちあがるので、もうマジカオス。
新年15分前には我慢できない人たちが打ち上げまくり始めるので「おまえら早(ピー)か!?」とガチに思うレベル。
というわけで、この時期にチェコを訪れる方は覚悟必須です。
まあ、みんなでカウントダウンして外気温で冷たくなったシャンペンを飲み交わすのは楽しいので、経験するのも悪くはないと思います。

3月~4月(毎年変わります)復活祭金曜日&復活祭月曜日 Velký pátek & Pondělí velikonoční

無宗教国でありながら、なんだかんだでキリスト教系の祝日のあるチェコ。
実は2016年までEaster Mondayだけで、周囲国がほぼほぼGood Fridayでお休みなため「今日さぁ、どっからも何も連絡来ないんだけど……」とみんなでだるだるしながらお仕事してました。

ところが2016年に法改正がありまして、唐突にGood Fridayのお休みが決まりました。
ちょうどNYへ渡辺謙が王様をやる「The King & I」のミュージカルを観に行くためにイースター使って休む予定だったので大喜びしましたよ!
休暇の期間は当初のままで有給1日節約できたのが本当に嬉しかったです。

さて、イースター期間はお店が軒並み閉まります
しかも場合によっては4日間閉まりっぱなしとかもあるので、食料の備蓄には本気で気をつけましょう
もしくはプラハやブルノのような観光客が集まる大きな街に行くのだ。

ちなみにチェコでのイースターの伝統はちょっと変わってて、老若問わず男性陣が柳の枝で手作りのムチを作って女性陣をぺしぺし叩きます
で、叩かれた女性はその年は元気でいられるので、そのお礼(?)とあと赦しの証としてイースターエッグやキャンデーを男性陣にあげるんだそうな。

なんかフェミニスト団体にはブチ切れられそうな伝統ですが、最近は女の子も柳のムチをもって走り回っているので、男女同権が浸透しているんでしょうかね?

5月1日:メーデー Svátek práce

これも比較的各国共通の祝日ですね。

ちなみにチェコにおいては、有名な詩人カレル・ヒネック・マーハ(Karel Hynek Mácha)が書いた詩Máj(May)の冒頭「五月のはじめの日、その夕べ/黄昏の五月、それは愛の季節である」というフレーズから、5月1日は男性が女性をサクランボの木や椛の木の下に連れて行ってキスをする、という伝統があります。
この日にキスされなかった女の子は12か月以内に年老いて死んでしまうとか……

まあ、なんだかんだと理由をつけていちゃいちゃしたいリア充のためのイベントですね。

あとはマーハの像がプラハのPetřínの丘にあるので、カップルのデート先にもなりやすいようです。
バラ園があったりエッフェル塔をモデルにしたラジオ塔もあるので、Petřínの丘は5月1日に限らずオススメの観光スポットです!

5月8日:戦勝記念日 Den vitězství

メーデーから5月8日までの約1週間は解放週間と呼ばれていて、チェコ中のあちこちでチェコとアメリカの国旗が飾られます。
というのもナチス・ドイツに占領されていたプラハを解放したのがアメリカのパットン師団だったことからチェコ人アメリカ大好き

5月8日直前の週末には、パットン師団に属していた元アメリカ兵のおじいちゃんたちが家族と共に招待されて、チェコ中で当時の戦車や車に乗ってパレードします。

……まあ、枢軸側だった日本人としてはめでたいねぇと思いつつじんわり肩身が狭かったりもするのですが、多分気にしすぎなので気にしないことにします。

7月5日:キリルとメトディウスの日 Den slovanských věrozvěstů Cyrila a Metoděje

はい、これもキリスト教関係の祝祭日です。
Wikipedia先生によると863年に聖Cyrilと聖Methodiusがキリスト教の教えを広めにやってきた日だそうです。

個人的にはチェコ版ゴールデンウィーク的な扱いですが、たいていは他の人が先に休みを取ってたので、人の少ないオフィスで働く週間の印象が強いです……

7月6日:ヤン・フスの日 Den upálení mistra Jana Husa

世界史やヨーロッパ史、あと宗教史を勉強した人は覚えがあるかもしれないフス戦争。
そのきっかけとなったヤン・フスが火刑に処されたのがこの日。

で、なんでチェコの祝日なのかと言うと、ヤン・フスがチェコ人だからです。

旧市街広場の銅像は彼のものですし、今でも大統領府の旗にはヤン・フスの最期の言葉とされる「真実は勝つ(Pravda vítězí)」のモットーが国章と共にあしらわれています。

9月28日:チェコ国家の日 Den české státnosti

新市街のヴァーツラフ広場の由来でもあり、広場を登り切ったところにある像でもある聖ヴァーツラフが弟に殺された日(素直に命日と言おうよ……)

あれこそがプラハ城だと盛大に勘違いされている聖ヴィート聖堂の基礎となる教会を建設したり、ボヘミアにキリスト教を広めたりと王様としてより宗教方面での活躍が有名で、真のキリスト者にして理想の騎士と民衆にはやたらと愛されています。

中世から伝わる伝説によると「ヴァーツラフ1世は民族の危機のときには蘇って、眠っている彼の騎士たちを呼び起こして彼らとともに外敵を打ち破って民族を守ってくれる」とのことです。(オーストストリアンガリーによる支配、ナチスドイツ支配、ソ連支配の歴史からそっと目を逸らす)

ちなみにこの日はどこのお店もほぼお休みになるので、事前の食糧確保はお忘れなく!

10月28日:チェコスロバキア独立記念日 Den vzniku samostatného českoslovenkého státu

1918年にオーストリア・ハンガリー支配から独立して第一次チェコスロバキア共和国が成立した記念日です。
第一チェコスロバキアの初代大統領はトマーシュ・マサリク氏ですが、チェコのあちこちに存在するマサリク広場(Masarykovo náměstí)は彼の名前から取られてます。

この日はチェコ全体でいろんなイベントが開催されますし、いろんな場所の入場料が28コルナになったりします。
事前にどこでどんなイベントがあるのかはネットやポスターで周知されるのでぜひがんばって情報収集してください。

ちなみに様々なおとなのじじょうにより歴史年表には第二次チェコスロバキアや第三次チェコスロバキアも出現するのでチェコの近代史を調べる時は要注意です。

11月17日:自由・民主主義闘争記念日
Den vzniku samostatného českoslovenkého státu

International Students’ Dayの起源でもあります。
1939年、ナチスドイツが反ナチデモを理由にプラハ大にて9名の学生や教授を殺害し、1200名の学生を強制収容所に送った日。

また、現在ではビロード革命とも呼ばれている1989年のソ連による共産党支配を打倒した民主革命のきっかけとなったデモが起きた日。

このビロード革命という呼び名はその後に続いたルーマニア革命などのような大きな流血に至る事態は起きなかったため、西側の記者(フランス人との説)が軽くて柔らかなベルベットから取ったとのことだけど、大惨事にはなってないもののまったくの無血ではない。(デモで学生だか覆面エージェントだかが死んだり抗議の焼身自殺×3が起きてます)

ちなみにチェコスロバキア解散がビロード離婚と呼ばれているのもこのビロード革命から取られました。

12月24日・25~26日:クリスマス・イブ &クリスマス Štědrý den & Svátek vánoční

これもキリスト教圏の国では共通の祝日ですね。

お店についてはクリスマスイブはお昼か夕方まで開いてるところがありますが、25日と26日は確実に開いてません

あと交通機関も要注意で、休日運行どころかクリスマス運行の可能性があります。
具体的には休日でも1時間に4本はあるトラムが1時間に1~2本になるなど。

なのでクリスマス前はどのお店が開いているのかのチェックに加えて交通機関の時刻表もチェックしましょう!

チェコの休日は真剣に少ない。

上記のとおり、チェコの休日は13日です。
日本が17日だか18日だかなので4~5日少ないですね。

しかもチェコには振り替え休日の概念はありません
なので祝日が週末にかかると自動的に休みの日が減るわけです。
これを知った瞬間、「もしかしなくても就職する国間違えた……?」となったのは実によくない思い出……

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おわりに

というわけで、歴史の小ネタや実体験なども挿みつつチェコの祝祭日について紹介しました。
ヒサノ自身、なんとなく知っていたけど詳しくなかったので、今回調べて「これ、こんな日だったのか!」とか「これこんな日だったんだ!」と新たな発見と驚きがあり楽しかったです。

他にも休みではないけど色々な記念日があるので、いずれまた記事にまとめようと思います。

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