海外の日系企業で働くメリットって?

こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。

ご縁があってというか運がよくというか、チェコでとある日系企業に正社員として雇われてから4年が経過していました。
4年も勤めていれば、まあいいことも悪いこともいろいろあったりするわけです。
が、そういうあれこれはひとまずそっと横にどけまして、海外に出てまで日系企業で働くメリットについてご紹介します。

※これらのメリットは会社の体質や規模、現地駐在の数などにも左右されます。
「日系企業だから絶対にこう!」というわけでありませんので「うちの会社は違う!」というケースがあっても「うちはうち、よそはよそ」精神でご容赦お願いします。

ちゃんとした日本語が喋れる

海外で暮らすようになってこまるのが、生の日本語に触れる機会が激減すること。
もちろん日常的に家族や友達、恋人などとLineやMessengerやFaceTimeなどで話をしているのなら別かもしれません。
また、語学学校に日本人がたくさんいてずっとつるんでいる場合もあんまり問題はないかもしれませんね。
まあその場合、語学学校に通っている意味があるのだろうか?という疑問が湧くわけですが。

それはさておき、移住先・滞在先がうっかり日本人がそんなに多くない地域だったりした場合、英語や現地語を日常的に使うことになり、気が付くと日本語を1語も話さない日が続いていたりします。
中には「日本語勉強している恋人・友人がいるから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、相手が普通の日本人と変わらないくらいペラペラに話せるというのでないかぎり、なんだかんだ手加減して話さなければならないので意外と疲れます。
育ってきた文化の違いによる笑いのツボのズレや「日本人ならわかる」というネタを共有できない(そしてそれを一から説明しなければならない)というのは、やっぱりけっこう疲れます。

ヒサノは環境的に英語使用率が高いため、だんだん第一言語が英語に切り替わりつつあるような気さえしていますが、それでもやっぱり、第二言語である英語を日常的に使うというのは結構疲れます。
そんな時に会社で駐在している日本人と話をすると若干楽になります。
特にヒサノの会社は大阪がベースなため駐在している日本人も関西系が多いので、気楽に関西弁を使えるのが本当に嬉しいです。

日本からのお土産が期待できる

うちの会社は製造業で毎年のように新製品開発とかしているため、何かと日本から出張者がやってきます。
また出入りの業者さんもなんだかんだで日系が多いため、わざわざ日本やアジアから欧州までご機嫌伺いにいらっしゃる際には、結構いいものをお土産で持ってきてくれたりもするのです。
そしてそういったものは、もちろん受け取った人の胸先三寸ではありますが、現地採用の日本人も恩恵に預かることができるケースがちょくちょくあるのです。
特に上司自身が何かと出張で日本に行くような人だったりすると、自分自身はいらないからと部下に横流ししてくれるわけです。
基本的なラインナップはラーメン、カレー、お味噌汁、おせんべい、和菓子などですが、某業者さんは真空パックのおせちセットを持ってきてくださったり、つくだ煮系、お漬物系、しぐれ煮系など見た瞬間にヨダレが出てきそうなものもいただけることがままあります。
おかげさまで日本に帰った時に買ってくるラーメンの種類と数はかなり抑えることができるようになりました。
日本のインスタントラーメンはちゃんとおいしいし、料理するのが面倒な時には本当にお役立ちなので必須なんですが、あれ、結構かさばるんですよね……
なので本当にありがたいです。

社員食堂に日本食メニューがある

これはまあ、作ってくれる業者さんのレベルによるので一概にメリットとも言えないのですが。
うちの会社でいうと、十何種類あるうちの4種類くらいがお気に入りでして、だいたいこの4種類のどれかが週に1回は供されます。
おかげでお昼ご飯は基本お弁当なんですが、週に1回はサボれるのが嬉しいですね。
単身できている人や家族はいるけどお弁当は持ってきてない人などは毎日社食で食べてるようですが、ほとんどが日本食メニュー、たまにチェコ料理という感じで、やっぱり皆さん、日本食が恋しいんだなあと横目で眺めながら思うわけです。

同僚たちより高待遇を受けられる

なんだかんだで日系企業は現地在住の日本人を欲しがります。
理由はいくつかありますが、上位は大体以下のような感じではないでしょうか。

  • 日本語が話せる
  • 日本人的な働き方を期待できる
  • 海外に出てきている=英語能力を期待できる
  • 現地人と駐在の日本人をつなぐ役割を期待できる
  • 長期滞在に必要な就労ビザを握っているため、長期勤務を期待できる

はっきり言ってヒサノの学歴も職歴も中途半端がすぎるものなので採用されると思っていなかったのに採用された、という経緯があります。
しかも住宅手当&ビザサポート付きで。
同僚と直接給料について話したことはないのでアレですが、ちらっと友人たちに手取り額と待遇を漏らしたところ、けっこういい感じらしいです。
特に住宅手当が大きいらしく、「お給料も悪くない上に家賃タダとかすごい」という内容のコメントをもらいました。
ただまあ住宅手当についてはプラハから引っ越してきたから、という面も多少あったようですが、最終的には「日本人だから」という理由で一時的な対応のはずが期間延長されたのでやっぱり日本人特典だと思います。

英語や現地語のクラスを受けられる

これは完全に会社によりますが、仕事&生活に必須な言語であれば会社が費用を持ってレッスン手配してくれたりするようです。
ヒサノは英語は問題ないのでチェコ語を週に1回受けてます。
まあ、8時間仕事した後の1時間半なので大抵頭が動かなくなっているのですが、それでもチェコ語レベルを保持しつつじわじわ向上させるだけの効果はあるようです。

海外滞在する人は日系企業を選ぶべき?

これは一概にそうとは言い切れません。何しろその会社の日本人率と、実質的な権限持ってるのがどこの国の人かで日本的な働き方を求められるか、外国的な働き方でいいのかが大きく分かれるからです。
ただまあ、現地採用を狙う日本人としては、特殊技能が必要な職でない限り、「日本人である」「日本語ネイティブ」を盾に、多少見劣りのする学歴・職歴でも正社員として採用される可能性が高まるため、狙いやすくはあります。
もし求められている技能を持っているのであれば、比較的簡単に潜り込める日系企業が見つかるのではないでしょうか。
まあ、それも求人状況やビザサポートの許容範囲に大幅に左右されるため、完全ビザなしで飛び込むのは若干危険ですが。
というわけで、思いついた外国で日系企業に勤めるメリットを列挙してみました。
近いうちに外国で日系企業に勤めるデメリットも記事にしようかと思ってますので乞うご期待。

タイトルとURLをコピーしました