こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。
Wiseといえば海外送金で有名ですが、実はヨーロッパ在住者であれば英ポンド、ユーロ、米ドル、豪ドルと種類は限られますが、バーチャル口座を入手できるボーダレス口座(Borderless account)というサービスが使えるのです!
日本での提供はまだ未定のようですが、グローバルに働きたい人にとってはとっても便利なサービスです。
今回の記事ではこのボーダレス口座について、詳しく紹介していきます。
そもそもボーダレス口座って何?
Wiseのボーダレス口座は、多数の通貨を保持することのできる簡易的な銀行口座です。
ただし銀行口座と言っても実際にはちょっとややこしくて、英ポンド、ユーロ、米ドル、豪ドルにはバーチャル口座(仮想口座)が割りあてられます。
バーチャル口座とは、銀行が事業者に発行する振込専用の口座です。
通常は企業が取引先ごとに専用の振込口座を作ることで、振込処理の確認をより簡単・明瞭にする目的のものです。
Wiseのボーダレス口座では、誰のバーチャル口座かを把握して、残高処理をするために使われているようですね。
閑話休題。
先述の4通貨以外にも、日本円やチェココルナを含む40通貨を、 Wiseに宛てて振り込むことで Wise上で保持することができます。
ただしここでの注意点は、2018年5月時点でボーダレス口座に振り込める通貨は限られていて、日本円口座に日本円で振り込むことはできません。
日本円口座に振り込みたい場合は振込可能な通貨からの両替が必要になるので、ぶっちゃけ振込対象外通貨の使いみちがわからn……げふんごふん
あ、チェココルナでチェココルナは振り込めます!……って、マイナー通貨でした……とほり。
ボーダレス口座の利点は?
ボーダレス口座が一番その利点を発揮するのは、バーチャル口座がある4通貨でしょう。
バーチャル口座は上で説明したように、現地銀行に振込専用の口座を持つことができます。
つまり、米ドルのボーダレス口座を持っていれば、アメリカのクライアントや顧客に報酬や料金を米ドルでかつ最小の手数料でもって銀行振込してもらえるのです。
ちなみに新生銀行やSMBC信託(旧シティバンク)などでもマルチカレンシー口座といって外貨を扱える口座があったりしますが、こういった金融機関によるマルチカレンシー口座は振り込むための口座情報が日本のものであるため、送金の際には国際送金となってしまいます。
つまりアメリカから米ドルで振り込んで貰う場合、振込の際に高い手数料を取られてしまう上、実際に振り込まれるまでに時間がかかるのです。
ボーダレス口座に対応している通貨一覧
それではどの通貨でボーダレス口座を使えるのか、ざっと一覧にまとめてみました。
聞き慣れない通貨も含まれているため、英語表記にて失礼します。
それぞれバーチャル口座付きの通貨、直接振込できる通貨、直接振込できない通貨に分けているのでご参考にどうぞ!
バーチャル口座付き通貨
British Pound、Australian Dollar、Euro、US Dollar
直接振込できる通貨
Bulgarian Lev、Croatian Kuna、Canadian Dollar、Czech Koruna、Danish Krone、Hungarian Forint、Norwegian Krone、New Zealand Dollar、Polish Zloty、Romanian Leu、Singapore Dollar、Swedish Krona、Swiss Franc、Turkish Lira
直接振込できない通貨
United Arab Emirates Dirham、Argentine Peso、Bangladeshi Taka、Chilean Peso、Chinese Yuan、Egyptian Pound、Georgian Lari、Hong Kong Dollar、Indonesian Rupiah、Israeli Shekel、Indian Rupee、Japanese Yen、Kenyan Shilling、Sri Lankan Rupee、Moroccan Dirham、Mexican Peso、Nigerian Naira、Nepalese Rupee、Peruvian Sol、Philippine Peso、Pakistani Rupee、Russian Ruble、Thai Baht、Ukrainian Hryvnia、Vietnamese Dong、South African Rand
ボーダレス口座の申し込み手順
すでに Wiseにアカウントを持っていて、1回でも送金をしたことがあるのであれば、身元確認(IDチェック)は完了しているため特別な手順は不要です。
もしボーダレス口座を申し込むために Wiseに登録した場合は、身元確認の手続きが必要になるようです。
さて、ボーダレス口座ですが、通貨の有効化手順はとっても簡単で、まずActivate a currencyをクリックします。
そして有効化したい通貨を選択します。(英ポンドと米ドルはすでに開設しているため、表示されてません)
そして有効化対象の通貨と、バーチャル口座対象通貨であれば口座情報がチラ見せされますので、問題がなければ一番したのActivateボタンをクリック。
ちなみにユーロはドイツの銀行口座になるようです。
そうすると次のような画面が出てくるので、Show me my EUR bank detailsをクリックすると……
振込専用口座情報が表示されます。
はい、ここで表示されるのが振込専用の口座情報となります。
これまで英ポンドと米ドルでそれぞれ入金があったのですが、どちらも問題なく使えました!
無料のMastercardデビットカードでさらに便利に!
2018年より、ボーダレス口座保持者を対象に、無料のデビットマスターカードが発行されるようになりました!
実はこのデビットカードの先行発行の対象に(なぜか)選ばれたため、アメリカからチェコへ帰国した直後、けっこうギリギリのタイミングで発行依頼をして1週間ほどで入手しました!
このデビットマスターカードについては、何が道便利になるのかや各種手続き方法を含めて、また別の記事にて詳しく紹介します。