こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。
先日、移住を結構する前に語学留学でプチ移住してみるのもいいんじゃね?という趣旨の記事を投稿しました。
ではチェコの場合、情報が少ないこともあって、「どこの語学学校に行けばいいの?」「そもそもどんな語学学校があるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
当然といえば当然ですが、チェコにはチェコに住む外国人向けのチェコ語教室やチェコ語コースが有料・無料、公立・私立・個人を問わず多数存在します。
その中から、今回はヒサノが実際に通ったÚJOPを紹介します。
ÚJOP UKって?
ÚJOP UKの正式名称はÚstav jazykové a odborné přípravy Univerzity Karlovy(以下ÚJOP)。
ÚJOPはプラハ・カレル大学(以下カレル大学)に付属する、外国人のための語学教育機関です。
カレル大学は1348年にローマ皇帝カレル4世により創設された、チェコどころかヨーロッパでも最も歴史のある大学。
英語ではカレルが英語読みのチャールズになるため、Charles Universityと表記されますね。
ヨーロッパの大学連盟であるコインブラ・グループにも加盟しており、由緒正しく権威ありまくりなすごい大学です。
さて、このカレル大学付属の語学機関であるÚJOPは、プラハの中心地にキャンパスがあり、トラム停留所すぐという立地のため、とても通学しやすいです。
また授業が終わった後も街に出やすいため、プラハ市内をたっぷり楽しむこともできます。
ÚJOPにはどんなコースがあるの?
ÚJOPでは、以下のコースを開講しています。
受講は基本的にプラハのど真ん中、Voršilskáキャンパスでの受講ですが、サマーコースではプラハ以外での受講も可能なので、興味のある方はご確認ください。
中でも将来的な永住許可取得を視野に入れて受講を考える方にオススメなのは、チェコに住む外国人のためのチェコ語集中コース。
というわけで、この外国人のためのチェコ語集中コースについてもう少し詳しく説明します。
ÚJOPのチェコ語集中コース
ÚJOPのチェコ語集中コースは基本的に夏学期(2月~6月)と冬学期(9月~1月)に分かれていて、それぞれA1からC1まで、すべてのレベルで受講できます。
授業は平日の朝9時から1時25分まで、1時間=45分の授業をがっつり5コマ。お休みは国民の祝日のみのため、他の学校が休みでも授業があったりもします。また、宿題も当然出されますが、きちんと授業を受けていたら、まあそこまで難しくはなかっ、た……はず。
また、毎月1回小テストがあり、その時点でどこができていてどこができていないのかを把握できるのですが……ヒサノは大抵一夜漬けで乗り切ってました(笑)
さて、この集中コースですが、受講できる期間は以下のとおり。
- 6週間(1/4学期)
- 5ヶ月(1学期)コース
- 7ヶ月(1学期+夏期講習)コース
- 10ヶ月(2学期)コース
- 12ヶ月(2学期+夏期講習)コース
「半年近くとか無理!」という場合は、ビザなしで6週間のコースを受講するのもアリです。
6週間でもチェコ語の基礎は身につけられますし、教材費も受講料に含まれているので、コースを終了したあとでも引き続き勉強を続けられます。
ただし6週間コースの場合、コース修了証はもらえますが、これは語学検定と同等の扱いにはなりませんので、永住許可申請を希望する場合は別途永住許可申請者のための語学力検定試験を受ける必要があります。
5ヶ月以上のコースをきちんと受講して期末試験に合格した場合、学期ごとにカレル大学発行の修了証を受け取ることができます。
この修了証ですが、公的に認められた大学発行の修了証なので永住許可申請の際に語学検定合格書の替わりとして使用できるのです!
つまりは永住許可申請前に改めて試験を受けに行く必要がなくなる=数年越しにチェコ語のテキストを引っ張り出して試験勉強したり、外国人警察に試験を受けるためのバウチャーを貰いに行ったり、試験を受けにいったりしないでよくなります。
なんと素晴らしい!(永住許可取得を考えた際の一番の懸念だったのが語学試験だった人)
あ、あと、もう一つ。
チェコ人にこの修了証を見せると「ちょ、カレル大学の修了書持ってんの!?やべえすげえ!」と称賛されるのでめっちゃ自慢できます。
ビザについての注意点
5ヶ月以上のコースを受講する場合、チェコに来る前に長期滞在ビザを取得しなければなりません。
ここで取得できるビザの種類ですが、滞在目的はStudyではなくOtherになります。
そしてこのビザの目的がStudyではないことから、永住許可申請の際に滞在年数をそのままカウントできるのです!(Studyの場合はビザの有効期間の1/2で計算されるためちょっとだけ不利なのです)
長期滞在ビザの取得については長くなるのでいずれ別の記事にまとめますが、ビザ申請までに入学許可証はもちろん、保険証書、住居関連の書類をすべて入手する必要があるということに気をつけてください。
というのもOtherタイプビザの承認には最長90日かかるため、入学手続きや各種手続きは遅くても入国予定日の6ヶ月前には開始しなければなりません。
チェコ人は気軽に1週間単位で休暇を取るのですが、うっかりそのタイミングにあたってしまった場合、他の人が対応してくれるなんてことはなく、担当者が仕事に戻ってくるのをとにかく待つしかない。
しかもこっちから請求・依頼しないと動いてくれないケースも多々なので、辛抱強く相手の反応を待つのではなく、積極的に確認したりお願いしたりするようにしましょう。
他のチェコ語コースじゃだめなの?
永住許可を狙っていて、移住した5年後に試験を受け直したくないというヒサノのような人は、ÚJOP以外でもなるべく公立大学附属の語学機関によるコースを選んだほうがいいでしょう。
また公立大学附属の語学機関の場合、次のような利点もあります。
もちろん一般的な語学学校でも外国人向けのチェコ語コースは有料・無料を問わず開講されていますが、問題は受講を希望する生徒の人数や教師の都合でコースの開催がキャンセルされる可能性があるという点。
実際、無料のチェコ語コースに通っていた友人たちから、受講人数が規定に足りなかったり、教師が引っ越したなどの理由で学期途中からでも開催中止になったという話を聞いたこともあります。
また当然ですが、無料のチェコ語コースではビザの申請に必要な書類などは発行してもらえません。
こういった自分では対処できない事態を回避するためにも、チェコ語留学を計画する際にはある程度の規模のある、しっかりした学校を選んでくださいね。
ÚJOPなら学生寮や保険の手配もお願いできる!
ÚJOPでは、プラハに滞在先がない学生には学生寮の手配をしてくれますし、保険の手続きもお願いすることができます。
もちろん何から何まで自分で手配してもいいですが、一番初めは確実に長期ビザをゲットするためにも学校に依頼するのをおすすめします。
特にビザ取得に必要な保険ですが、いろいろと条件があってややこしいため個人で取得しようとすると「けっきょくどの保険ならいいの?」と混乱すること必至。
ちなみに日本の海外保険はビザ発行の条件を満たすかどうかの保証がないため、チェコの保険会社との契約が必須です。(在日チェコ大使館のビザ情報ページにも記載があります)
こういった面からも、各種手続きに熟知していて手続きにも慣れている学校にお願いしたほうが取り返しのつかない失敗を回避できますし、なにか問題があった場合でも相談ができるのでベター。
ヒサノの場合は半年分の保険を学校経由で契約し、学生寮はルームシェアで3ヶ月お願いしました。
必要な書類はすべて学校が手配してくれたので、渡航前の手続きではちょっと楽できたのがよかったです(笑)
おまけ:ÚJOPなら日本語通訳さんもいる!
これはちょっぴり蛇足ですが、大学所属の通訳さんの中に日本語の通訳さんもいらっしゃいます。
なので学校が始まる直前のオリエンテーションはチェコ語+日本語通訳で受けることができますし、病気になったり何かトラブルが起きた際には、学校に相談すれば日本語通訳さんの手助けを受けることもできます。
学校への相談自体はチェコ語でがんばらなければならないのですが……そこは自分よりチェコ語ができるクラスメートを頼れば、きっとなんとかなりますよ!(他力本願)
ÚJOPに通う場合の注意事項
ÚJOPのチェコ語コースは、基本的に大学進学やチェコ移住を目的としたコース編成となっています。
特に集中コースはその名のとおり朝からお昼過ぎまでがっつりチェコ語を勉強することになる上、授業についていくには最低でも毎日宿題をきちんとこなしてかつ復習が必須、できれば予習もした方がいい、という感じです。
チェコ語知識ゼロの状態から突然本格的なチェコ語学習に入るのが心配な方は、チェコに来る前にある程度チェコ語を独学しておく、もしくは最初は一般的な語学学校のチェコ語コースなどに入り、チェコ語にある程度慣れてからÚJOPへ入学されるのをおすすめします。