こんにちは。ヒサノアスカ(@AsukaHisano)です。
食生活について「和食メインで自炊してます」と言うと、「日本食ってどうやって手に入れてるの?」と尋ねられることがとっても多いです。
国によっては日本の食材って手に入りづらくて、アジア系スーパーに行かないと何も手に入らない、なんてこともあります。
ところがですね、チェコで日常的に買い物をするようになって驚いたのですが、実はチェコのスーパーでは和食によく使われる意外な食材が普通に売っているのです!
今回の記事ではその中でも一年中スーパーで見かける食材4種を紹介します。
お米
最近ではご飯がなくても生きていける日本人が増えているようですが、私にとってはやっぱりご飯はソウルフードで、おかずはご飯を美味しく食べるための副菜であると素でのたまう程度のご飯スキーです。
できれば毎日、少なくとも週に2回はご飯を食べないと色々と支障が出るというのも自炊が必須な理由の一つ。
そんなわけで、チェコでも毎日のようにご飯を食べています。
和食と言うかスシが世界的に人気なため、オリエンタル・外国食材コーナーにスシライスが置いてあるスーパーは結構ありますが、このスシライス、けっこうお高いです。
これまで滞在した各地で見かけたのですが、ぶっちゃけ自分でスシライスを買ったことは一度もありません。
じゃあ何のお米を買っているのかというと、現地で売ってるRound rice(チェコ語ではKulatozrnná rýže)です。
どうやって見つけるかというとすっごく単純で、スーパーのお米コーナーで日本米に近い形のお米を探す。ただそれだけです。
ジャスミンライスのような細長いお米の中で丸くて短いのがあるはずなので、探してみてください。
その中で程よいお値段でそこそこ美味しいものが見つけられたらラッキー。
ちなみに現在私が購入しているのが画像のものですが、他にもいいのがあるかもしれません。
お値段としては1㎏で47CZK≒235円なのでそこそこお安いのでは?
ちなみにスシライスだとこの3倍は確実にします。
また、玄米もちゃんと(?)お店で売られてます。
こちらは500gで67czk≒335円と若干割高ですが、Bioだし健康のためなのでそこは妥協。
最近になって食生活を気をつけるようになってきたので玄米1:白米2の割合で混ぜて炊いてますが、結構いい感じです。
お鍋でのご飯の炊き方
今は前職の元社長が帰国する際に譲ってくださった日本の炊飯器withトランスのおかげで楽にご飯を炊けていますが、来た当初はお鍋で炊いてました。
炊き方についてはいろいろなやり方がありますが、個人的に一番失敗の少なかったのが次のやりかたです。
準備するもの
お米、計量カップ、フタつきの鍋(フタはしっかり閉まって中が見えるものがベター)
炊き方
- お米を洗う
- 洗ったお米を鍋に入れて、お米の1.2倍の水を入れる
- フタはしないまま鍋を中火にかけて、沸騰するまでゆっくりかき混ぜる
- 沸騰したら弱火にしてフタを閉める
- 水分がなくなるまで炊く
この炊き方は本来大量のご飯を鍋で炊く場合の炊き方らしく、かき混ぜることでお米全体の温度を一律にする効果があるとのこと。
調理台がガス式でなく電熱式の場合は瞬間的な火力の調整ができないのがネックですが、コンロの一つを中火、もう一つを弱火で予熱しておくと、鍋を移動させるだけで中火→弱火にできます。
コンロ2つが使えなくなるのが最大の問題点と言えば問題点ですが、おいしいご飯を食べるための必要な犠牲として諦めるが吉。
沸騰してフタをしたら後は待つだけなので、おかずを作りながらご飯が炊きあがるのを待ちましょう!
白菜
これもほぼほぼ通年スーパーで売られてます。
時期によっては小さかったり育ちすぎてたりしますけど、ないよりは遥かにまし。
čínské zelíやPekingské zelíといった商品名で売られてることが多いです。
ちなみに画像だと30CZK/kg=150円/kgなのでそこそこ安い。
一玉でしか売ってないため一人暮らしだと食べきるのにちょっと苦労しますが、冬場は鍋が楽しめて幸せです。
余談ですが、普通のキャベツも売っているものの、日本のものと同一視してはいけません。
「なんでヨーロッパではキャベツを酢漬けにするんだろう?」と疑問に思ってたんですけど、一回買って理解しました。
とりあえず、めっちゃ硬くて普通には包丁入りません。
生では食べるの一苦労どころじゃないし、火を通しても煮込まない限りはあんまり柔らかくもなりません。
一度、お好み焼きを作るために普通のキャベツをみじん切りにしてレンチンしてみたんですが、ほんのちょっぴりしんなりした程度であまり柔らかくなりませんでした……
そのせいか、やわらかめのキャベツを発見すると、「〇〇で柔らかいキャベツ売ってるよ!」と日本人ネットワークに情報が秒で回るのが地味に面白いです。
大根
白菜と同じくらい、チェコのスーパーで見つけて感激したのが大根。
個人的にはチェコ人がどう調理しているのかが気になっているんですが、それでもほぼ通年で大根があるのは素晴らしい。
これは1本25czk≒125円です。1本あたりのお値段なので、買う時にはいつも一番大きいのを探します。
もちろん時期によっては小さかったりスが入ってたりしなびてたりしますが、やっぱり存在しないよりはあるだけで嬉しい。
しなびている場合は単純に水分が足りてないので、一晩水につけたりするとちょっと復活してくれます。
大根の他に季節によってはカブも売っています。大体3個1セットとかになってるかな?
大根おろしや大根のお味噌汁、おでんに大根入りの煮つけなど、大根が1本あるだけで和食が充実するため「あれ?ここどこだっけ日本?」な食卓が簡単に作れます。
青ネギ
厳密には日本の青ネギとは種類が違う(Spring onionらしい)のですが、それっぽい見た目&味なので全然妥協できます。
お値段は1束13czk≒65円。
ヒサノは基本的に青い部分はきざみネギにして、白い部分は煮ものとかに入れてるかな?
時期によっては根っこのところがミニ玉ねぎ状態だったりもしますが、その場合は上の部分は青ネギとして、下の部分は玉ねぎとして使います。
これも日本人が見つけて大歓喜する野菜でして、とある駐在員の週末のToDoリストには「ねぎを買ってきざみネギを作る」が入ってました(笑)
おまけ 醤油
和食に必須の調味料の一つである醤油ですが、通常スーパーで売られているキッコーマンはぼったくりが過ぎるレベルです。
そんな中、Albertというスーパーで売られているKinzan醤油は、和食に使ってもあまり違和感がありません。
しかも1本500mlで54czk≒270円という、キッコーマン製品に比べてのコスパの良さも素晴らしい。
チェコに来てからしばらくは醤油を日本から持ち帰る余裕がなかったのでこの醤油にとってもお世話になってました。
ただこのKinzan醤油、Albertでも置いてないお店もあるので、もしご近所にない場合は行動範囲付近のAlbertを回ってみてください。
ちなみに日本食でよく使われる調味料の一つにみりんもありますが、独特の風味にちょっと目をつむればベヘロフカ(Becherovka:チェコの薬草リキュール)でもそこそこ代用できます。
暴論は百も承知ですが、みりんって結局甘ったるくて度数の高い料理酒的なもという認識なので、だったらこれでもいいんじゃね?と、ほとんど減ってないベヘロフカの大瓶の始末方法を考えてる最中に思いつきました。
実際に照り焼きとか作る時に使ってましたが、普通にイケます。
味が気になる場合は水や料理酒・白ワインなどで軽く薄めた上で他の調味料を心持ち多めにすると、そこそこ誤魔化せます。
おわりに
日本食が好きな人が海外移住する際に心配するのが食事情ですが、チェコは新鮮な魚介類が手に入らない問題にさえ目をつむれば、意外と悪くはない感じです。
普通のスーパーでも紹介したような野菜が売ってますし、アジア系のマーケットに行けばモヤシやエノキ、豆腐類なども見つけられます。
プラハのJapaなら日本のウン倍のお値段ですが、けっこう日本食や日本の食材も入手できるので、食費に予算をふんだんに割り当てられる方は行ってみるのもいいのではないでしょうか?
個人的には残念ながらそんな潤沢な予算はない(週500CZK程度)ため、普通のスーパーで買えるものを買ってますが、そんなに悪くない食生活が送れてます。
チェコに限った話ではないですが、日本のものがなくても似た食材はないか、別のものを代用できないかと考えて実際に試してみる、という試行錯誤を乗り越えた先に、そこそこ満足できる自炊生活が待っています。
「この国には日本の〇〇がない!」と文句を言う前に、「これは何かで代用できないかな?」と考えて色々挑戦してみましょう。
これまで知らなかった食材や調理法との出会いにもつながって、食の世界が広がりますよ!